Ubuntu 20.04でATOK X3を使う

Ubuntu 20.04でATOK X3を利用する方法を紹介します。(2020/4/24 検証済み)。

インストールと調整に1時間ほどかかるかもしれませんが、快適な日本語入力環境が手に入ります。コメント欄で出来る限りサポートしてみたいと思いますので、お気軽に書き込んでいただければ幸いです。

最初に、次のものをインストールします。

sudo apt-get install libpangoxft-1.0-0:i386 libpangox-1.0-0 libcanberra-gtk3-module:i386 libcanberra-gtk-module:i386

本当はlibpangox-1.0-0:i386も必要なのですが、Ubuntu 20.04ではパッケージがなくなってしまいましたので、このファイルをダウンロードして展開します。(Ubuntu 18.04のパッケージから取り出したものです。)

sudo tar xJf libpangox-1.0-0_i386.tar.xz -C /

さて、続いてのやり方ですが、基本的には、下記の素晴らしいリンク先サイトの記事に沿って、ATOK X3のインストールを最後まで進めます。なお、途中で再起動やログアウトをしないでください。このあとに記述されている「変更点」を適用してから再起動してください。

そのあと、いくつか変更点がありますので修正していきます。

変更点1.

ディレクトリツリーが破壊されるので修復します。Ubuntu 18.04まででは、NetworkManagerがDHCPを取得できないという奇妙な問題が生じていましたが、Ubuntu 20.04ではsettingsが開けないという問題を確認しています。とにかく、ディレクトリツリーに問題があるので、上記手順でのインストール後に、下記の操作を行います。(この通りに打ってください。sudo -sは重要で、アレンジするとたぶん失敗します。)

sudo -s
mkdir /run/iiim
rm -rf /var/run
ln -s /run /var/run

この問題は、Ubuntuでは/var/runが/runへのシンボリックリンクであるのに対し、ATOK X3のインストーラがtarでこれを上書きして/var/runディレクトリを作成してしまうことで、不整合が生じるというものです。

変更点2.

Ubuntuを英語でインストールした場合、GNOME3のロケールを日本語にしてください。日本語でインストールした場合、この項目は設定不要です。

変更点3.

リンク先サイトの最初に書かれているim-switchのインストールですが、今回は必要ありません。代わりに、次の通りに~/.xinputrcを作成します。

export XMODIFIERS=@im=iiimx
export GTK_IM_MODULE=iiim
export QT_IM_MODULE=xim

export HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW=t
export JS_FEEDBACK_CONVERT=t
iiimx -iiimd > /dev/null 2>&1

変更点4.

リンク先サイトで作成している~/.config/autostart/atok.desktopは、変更点3.を行ったため、不要になります。作成すると挙動がおかしくなりますので、削除して下さい。

ここまでの変更点を一気に修正したら、再起動してください。ログアウトではなく、再起動をお願いします。うまくいかなければ1つずつ見直し・やり直ししてみて下さい。(私もだいたい2回目くらいでうまくいきます。)

既知の問題として、gnome-terminalでカーソルが表示されなくなるという問題があります。mltermを使いましょう。

以上、ご参考になりましたら幸いです。また、ご質問、ご指摘、うまくいかない等がございましたらコメントをよろしくお願いいたします。

Ubuntu 20.04でATOK X3を使う」への4件のフィードバック

  1. > ATOK X3のインストールを最後まで進めます。

    更新モジュールの導入まででしょうか?

    1. はい。アップデートまで一気に適用します。途中で再起動やログアウト、スクリーンセーバの起動等しないでください。

  2. おかげさまで, Ubuntu 2020.04 (Solaris 11.3 上の VirtualBox VM, デスクトップは FlashBack) への ATOK X3 インストールに成功しました. 本当にありがとうございます.
    ATOK X3 for Linux を PC の頃からずっと使っています. Ubuntu 2014.04 の時には本記事も土台にしてる記事に従いましたが, 今回は本記事の変更点・注記無しでは済みませんでした.
    今回私が本記事手順で引っかかった点を報告して, お礼にします.
    つまり “ATOK X3 for Linux (ATOKの項目を見てください)” のリンクが切れています. 加えて, このサイトの移転先 https://sicklylife.jp/ には ATOK 記事が皆無です.
    諦めきれずにアクセスを試すうちに数日後にひょっこり, Internet Archive という組織がアーカイブしてくれた記事が出現して, 目的を果たすことができました. 何という幸運!!!! そういえばインターネットの初期に, Web の全記事をアーカイブしまくるぞ, という無謀な企てがあったのを思い出しました. 関連の有無を知りませんが, この組織の現在規模は 475 billion 記事, 70 peta バイトだそうです.
    私を助けた問題記事アーカイブの URL は:
    https://web.archive.org/web/20141223001554/http://sicklylife.at-ninja.jp/memo/ubuntu1404/settings.html#atok_in
    元リンクのアクセスはその後も不安定で, アーカイブが出たり出なかったりします. アーカイブへの直接アクセスは一応安定しているようです.
    小さな未解決問題がありますが, ATOX3 が時代物なので仕方ないんでしょう. つまり, “[ATOK]というステータスウィンドウ” を消すための /opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide が次のエラーを吐いて働かず, 真っ黒表示が残ります. 原因は “adwaita” の Gtk+ 内の扱い変化のようです.
    エラー: Gtk-WARNING **: 20:29:39.524: module_path にはテーマ・エンジンがありません: “adwaita”,
    ではまた.

    1. お役に立てたようでうれしいです。
      参考にしている記事がすでになくなっているのは承知しています。記事内のリンクはInternet Archiveに向けて張っています。一時的にアクセスできなくなっていたかも知れませんね。
      iiimf_status_hideですが、私の環境では警告が出るものの、動いています。何か環境に違いがあるのかもしれません。私もflashbackで使っているのですが……。
      次のLTSの22.04でも動くことを期待していますが、32bitライブラリがインストールされなくなるかもしれないので、きびしいかもしれません。

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