前回の記事では、Suika2を1行書き換えるとWindows98でも動作することを明らかにしました。そこで今回は、Suika2がWindows95でも動作するのか検証してみました。
用意したもの
- PC98エミュレータ (Neko Project 21/W)
- Windows95環境
- DirectX 6.1インストーラ
まず、素のWindows95では、Suika2のプログラムの実行を開始できませんでした。Suika2はDirectXのDLLを参照しているため、これを持っていない素のWindows95では起動できなかったものと思われます。
次に、DirectX 6.1をインストールしました。本当はWindows98に載っている最低バージョンであるDirectX 5.0でいいんですけど、たまたま手持ちの中で一番バージョンの低いものがこれでした。
そして、suika9xを起動すると……


動きました!音声も出力されています。あいかわらずウィンドウタイトルが空白ですが、それくらいはちょっと時間を取れば直せる範囲です。
というわけで、結果だけ書いてみるとあっさりしてますが、ドライバのインストールでかなり苦闘の末、Windows95でSuika2を動かすことに成功しました。
なんでこういう活動をしているかというと、移植作業をすると、潜在しているバグが表に出てくることがあり、コードの品質向上につながるのです。たとえユーザがいなくても、Raspberry PiやFreeBSD、NetBSDへの移植も、そういう目的で行っています。