Suika2が動作するWindowsは、実のところWindows XP以降です。でも、Windows 8.1より前のWindowsはすでにサポートが終了しているので、公式にはWindows 8.1/10をサポートしていると明記しています。
では、Windows XPより前のWindowsでは動かないかというと、残念ながらそのままでは動きません。これは、Suika2が使っている_align_malloc/_align_freeというAPIが、Windows XP以降でないとサポートされていないからです。
ですが!_align_malloc/_align_freeは、SSE命令という高速化機能のために利用するものなので、SSEを利用しないようにSuika2を1行書き換えてビルドすれば、実はWindows98でも、Suika2が動きます。

このとおり。1点だけ、ウィンドウタイトルが表示されていません。これは、コンフィグファイルに記載されたウィンドウタイトルの文字列を、UTF-8からシフトJISに変換する処理において、何らかの理由で変換が行われないことが原因です。UTF-8はWindows98から対応していると書いてあるドキュメントを見かけたけど、きっと対応していないのでしょう。
肝心のゲームですが、音声も問題なく出力されるし、画面も表示されます(1998年当時のゲーム並みに画面サイズは小さくしてあります)。もうOSを持っていないので試していませんが、DirectXさえインストールすれば、Windows95でも動作するのではないでしょうか。その場合、Windows98では最初から入っているDirectSound 5.0が必要になります。
結論、Windows APIの互換性は本当にすごいと思います。まあ、私はWindowsはXPまでしか使っていなくて、そのあとはMac、さらにLinuxを使っているのですけれど。
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